高麗人参の数ある健康効果の中には、生殖機能の回復、いわゆる精力増強の効果があります。
高麗人参の精力増強効果は男性にも女性にも効果がありますが、男性の場合は勃起不全の改善効果もあり、男性の方がより恩恵が多いとされています。
しかし高麗人参の精力に関する作用は精力増強、というよりは、加齢による精力減退を抑える効果という意味合いが強いです。
高麗人参の多種多様な健康作用は、高麗人参に含まれる数十種類のサポニンによるものです。
サポニンは植物の根に含まれていることが多い成分で、種類によっては自然界においてさほど珍しい成分ではありません。
しかし高麗人参に含まれるサポニンはどれも高麗人参以外に含まれないサポニンで構成されています。
高麗人参に含まれる特有のサポニンを【ジンセノサイド】、または【人参サポニン】と呼びます。
高麗人参のジンセノサイドには血管の中でも身体の末端に位置する細かい血管である【抹消血管】を拡張させ、血行促進を促してくれる作用があります。
この血行促進作用が生殖器の機能改善につながり、男女問わず精力維持につながります。
血行促進作用は男性の勃起不全に効果があるため、特に男性の精力維持に貢献します。
40代になると更年期障害と呼ばれるホルモンバランスの乱れの症状が表れ始めます。
更年期障害は女性特有の症状と思われがちですが、実は男性にも起こる症状です。
男性のホルモンの【テストステロン】は分泌が不足すると勃起不全(ED)や精力減退の要因になります。
男性が40代を過ぎた頃から精力減退を顕著に感じるのはホルモンバランスの乱れによるテストステロンの分泌不足が原因の一つで、典型的な更年期障害です。
テストステロンは不足すると性欲、生殖能力に加え、意欲、やる気を低下させることもわかっています。
男性にとっては日々のやる気や意欲のような、いわゆる活力が性欲とシンクロしているように感じるのは、テストステロンの作用によるものと思われます。
高麗人参は上記の解説したような血行促進効果に加え、免疫力のアップや生活習慣病の予防に高い効果があり、身体の調子を整えてくれる強壮剤としてとても優秀な健康食品です。
これらの効果は40代を過ぎたあたりから始まる更年期特有のホルモンバランスの乱れを改善する効果にも繋がります。
以上のことから、高麗人参は精力を直接的に増強させるというよりは、40代以降から顕著になるホルモンバランスの乱れを予防し、男性の精力に影響するテストステロンの分泌不足を解消する効果が期待出来ます。
このため高麗人参は精力増強、というよりは、40代以降に起こりがちな、顕著な精力減退を予防する効果が期待できる、ということです。
高麗人参には【アルギニン】という必須アミノ酸が含まれます。
必須アミノ酸とは、身体の中で生成することができないアミノ酸です。
アルギニンは疲労回復効果や、体内で発生する活性酸素を抑制する、抗酸化作用が期待できる成分です。
活性酸素は老化の要因となるため、抗酸化作用はアンチエイジングの作用といえます。
アルギニンには血行促進作用に加え、精子を活性酸素から保護する作用があることもわかっているため、男性の精力維持に繋がる成分です。
高麗人参にはアルギニンも含まれるため、上記のテストステロン分泌を安定させる効果も重なり、どちらかというと男性の精力維持に貢献する効果が高いといえます。
高麗人参の血行促進作用やホルモンバランス安定の作用が生殖機能を活性化させる効果は女性にも共通します。