1日働いて、それなりに疲れているはずなのに夜眠ることが出来ない、なかなか寝付くことが出来ない、という状態を不眠症と呼びます。
不眠症は睡眠障害の一種で、睡眠障害は他にも過眠症、睡眠呼吸障害、などがあります。
睡眠障害に代表される不眠症は眠りたいときに気が張って眠れず、結果として睡眠不足となってしまい、翌日に疲れが残って一日中倦怠感に見舞われる、などの弊害があります。
このように心の集中と緩和のバランスが思うように取れないのは自律神経の乱れが主な原因です。
不眠症を含めた多くの睡眠障害は自律神経の乱れによって発症します。高麗人参には優れた自律神経の正常化作用があるため、不眠症改善に効果を発揮します。
自律神経とは集中を司る交感神経とリラックス状態を司る副交感神経の2つがあります。自律神経が安定している状態なら、集中したい時には交感神経が優位に働いて集中力が働き、就寝時には副交感神経が優位となって自然と身体が休息モードとなり、スムーズに入眠できます。
不眠症特有の、就寝時に気が張って眠れない状態とは、床についているのに交感神経が優位に働いている状態で、身体が休息モードに入らない状態です。
よく不眠症で受診すると睡眠導入剤などの薬を処方されます。しかし就寝時に交感神経が優位の、いわゆる興奮状態では睡眠導入剤を飲んでも効き目はあまりありません。
大切なことは自律神経を安定させ、入眠時にリラックス状態にしてくれる副交感神経が自然に優位になるようにすることです。
自律神経は日頃のストレスの蓄積、カフェインの過剰摂取、働きすぎなどによる疲労の蓄積、などが主な原因で乱れてしまいます。そのため自律神経の乱れを改善するには生活習慣そのものを改善することが大切です。
自律神経の乱れは慢性化するとうつ病に発展する恐れがあります。
自律神経の乱れで体調に変化が起きる【自律神経失調症】はうつ病の初期症状ともいえる病気です。
不眠症は自律神経失調症の主要な症状の1つでもあるのです。
高麗人参は古くから不眠やうつ状態の改善に効果があることでも有名でした。
高麗人参の有効成分であるサポニン(ジンセノサイド)には自律神経を正常化させる作用があります。
自律神経の正常化とは、交感神経と副交感神経のどちらかがが優位になりすぎている場合はそれを緩和し、逆にどちらかの働きが鈍い場合はその働きを促進する、という作用です。つまり自律神経がどの方向に乱れていてもそれを正常化する作用があるのです。
世の中に無数に存在する薬の薬効には、交感神経を促す効果や、副交感神経を促す効果、などはありますが、両方のバランスを安定させる薬効は高麗人参特有のものです。
高麗人参特有の自律神経正常化作用は、自律神経を司る中枢神経を元気にする成分と落ち着かせる成分がバランスよく含有されている点にあります。
以上のことから、高麗人参はストレスや疲労で乱れた自律神経を正常化させる作用があるため、自律神経の乱れが原因で起こる不眠症に対し、高い改善作用が期待できます。
しかし高麗人参の薬効に即効性は無いため、過信は禁物です。
自律神経の乱れを改善するには日ごろからストレスを溜めないことや、規則正しい生活を心がけるなど、生活習慣の改善が第一です。高麗人参は規則正しい生活に裏打ちされた自律神経の安定をサポートする存在である、ということはよく留意しましょう。