高麗人参には多種多様な健康作用があります。
数ある高麗人参の健康作用の中にはストレス軽減作用もあり、高麗人参の主要な健康作用の1つとして認知されています。
高麗人参のストレス軽減作用により、普段からイライラしがちな人にはイライラの軽減に有効に作用します。
気持ちがイライラすることは情緒的な問題と考えがちですが、実は自律神経の乱れが大きな要因となります。
高麗人参のストレス軽減作用とは、自律神経の安定作用を指します。
イライラしがちな人とは、性格的な問題だけではありません。
例えば職場で大事な仕事を任されている人は神経が過敏になり、イライラしがちですが、そんな人でも休日のOFFの時は至って穏やか、という例は珍しくありません。
ではなぜ仕事の時はやたらと神経過敏になってしまうのか?その大きな理由は仕事の時には責任感などから精神的に大きなストレスを感じてしまうからです。
人間はストレスを感じると自律神経が乱れ、神経過敏になり、イライラしてしまうことがよく起こります。
ストレスを感じ、それが蓄積すると自律神経が乱れます。
自律神経とは交感神経と副交感神経の2つの神経で成り立っています。
交感神経は活発に活動しているときやストレスを感じる時に優位になり、いわゆる緊張状態を促します。
それに対し、副交感神経はリラックスして体を休めている時に優位になります。
この両者のバランスが良好な状態が自律神経の安定している状態です。
仕事や人間関係などでストレスやプレッシャーが多いと緊張が続き、交感神経ばかり優位になり、神経過敏となって些細なことでもイライラするようになります。
交感神経ばかり優位になっている状態は相対的に副交感神経の働きが鈍くなるのでリラックスした精神状態になりにくく、就寝時もなかなか寝付けないなどの症状も発生して、さらにイライラの原因になります。
まさに悪循環です。
このような状態が、自律神経が乱れている状態です。
高麗人参の有効成分はサポニンです。
サポニンは非常に多くの種類があり、種類によっては自然界においてありふれた成分です。
しかし高麗人参に含まれるサポニン群はどれも高麗人参特有のサポニンで、【ジンセノサイド(人参サポニン)】と呼ばれます。
高麗人参の多種多様な健康作用はジンセノサイドに起因するのですが、その中でも主要な効能の1つが、自律神経の正常化作用です。
高麗人参に含まれる数十種類のジンセノサイドの中には、ジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンセノサイドがあります。
ジオール系ジンセノサイドは自律神経に作用し、鈍くなった副交感神経の働きを活発にします。
そしてトリオール系ジンセノサイドは鈍くなった交感神経の働きを活発にします。
自律神経はどちらかが優位になりすぎるともう一方の働きが相対的に弱くなります。
逆に弱った方が活発になって本来の働きを取り戻せば、両者のバランスが取れる、という仕組みです。
そのためストレスの蓄積で交感神経が優位になりすぎ、副交感神経の働きが鈍っている場合に高麗人参を服用すれば、ジオール系ジンセノサイドの働きで副交感神経を優位に戻し、適度に心が休まるようになってストレス軽減作用につながります。
ちなみに自律神経の乱れには副交感神経が優位になりすぎるという乱れ方もあります。
副交感神経が優位になりすぎると、常に気持ちが沈んだ状態になり、いわゆるうつ状態になります。
例えば休日に一日中ぼんやりしていると何もやる気が起こらなくなるのは、副交感神経が優位なりすぎている状態と思われます。
相反する作用を持つ成分がどちらも含まれていると、拮抗してしまうのでは、と考えますが、高麗人参に含まれるジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンセノサイドは、交感神経と副交感神経の、働きが弱まった方を元気にする作用があります。
そのためジオール系とトリオール系の2つのジンセノサイドを同時に含む高麗人参は非常に効率的な、自律神経安定作用があります。
ストレスによるイライラは自律神経の乱れが原因のため、高麗人参の自律神経安定作用でイライラの解消が期待出来ます。