高麗人参は多種多様な健康効果を得ることが出来ることから、古くから万能薬として珍重されてきた歴史があります。
数ある高麗人参の健康効果の中でも有名なのが血行促進作用と自律神経を安定させる作用です。
特に激しい運動をしたわけでも無いのに突然の動悸や息切れが起こる場合、それは自律神経の乱れが原因かもしれません。
高麗人参の血行促進作用や自律神経を安定させる作用があり、自律神経が原因となる動悸や息切れの改善に効果を発揮します。
日常生活において動悸、息切れを起こすのはさほど珍しいことではありません。
例えば普段から運動不足気味の場合、階段を登っただけでも軽い動悸を覚えるものです。普段の運動不足という自覚がある場合は、なるべく運動量を増やすように心がけるべき、という話です。
動悸や息切れで心配なのは、運動したわけでもなく、びっくりした状態でもないのに突然の動悸や息切れを感じることです。
このような、運動したわけでは無いのに突然の動悸や息切れを感じるのは自律神経の乱れが原因の場合があります。
自律神経は慢性的なストレスなどでバランスを崩すことがあります。ストレスで交感神経が過度に優位になり、緊張状態が続いて不自然な動悸を引き起こす場合もあるのです。
自律神経は【交感神経】と【副交感神経】の2つが交互に優位となり、両者のバランスが取れている状態が正常な状態です。
集中している時や緊張状態になると交感神経が優位となり、リラックスしている時は副交感神経が優位になります。
毎日同じ時間に就寝している人は就寝時間になると副交感神経が自然と優位となり、スムーズに入眠できます。このように自律神経を安定させるには規則正しい生活を送ることが大切です。
ストレスが蓄積すると自律神経が乱れ、集中や緊張を司る交感神経が優位になりがちになります。ストレスによる不眠症はその典型です。
緊張状態が長引くと筋肉が硬直し、血管も圧迫されて細くなります。細くなった血管は流れる血液の圧力を高め、つまり高血圧状態を引き起こし、心臓に負担をかけます。これが動悸や息切れとなって現れます。
以上が、自律神経の乱れが原因で動悸や息切れが起こるプロセスです。
高麗人参にはサポニンという有効成分が豊富に含まれています。サポニンは自然界においてさほど珍しい成分ではありませんが、高麗人参に含まれるサポニンは他に含まれない高麗人参特有のサポニンの種類で、ジンセノサイドと呼ばれます。
高麗人参には中枢神経の緊張を抑制するジオール系ジンセノサイドと、中枢神経の興奮を促すトリオール系ジンセノサイドが同時に含まれています。これはつまり、自律神経の交感神経の不調にも副交感神経の不調にも改善する作用が働くということです。
このため高麗人参はストレス緩和にも効果があり、うつ状態の改善にも効果がある、ということです。この効果は自律神経を安定させる効果に他なりません。
ストレスで交感神経が優位になりがちで、突然の動悸を引き起こしてしまう、という症状には高麗人参の自律神経安定作用で改善が期待できます。
さらに高麗人参は血行促進作用もあるため、ストレスで筋肉が硬直し、血管を細めて心臓に負担をかけてしまう、という症状の改善効果も見込めます。
以上のことから、高麗人参は自律神経の乱れによる動悸や息切れ症状の改善に効果的であるといえます。